戦下の中米に単身珈琲修業へ

アステカ開店より遡る事5年、マスターの永森裕良は、単身で中米へ珈琲修業へと旅立った。珈琲修業の旅は、北中米6カ国、約2年間にのぼった。留学先は珈琲大国ブラジルではなく、国別の珈琲栽培方法が比較できる事、移動が簡便である事から、中米5カ国を選んだ。最初に入国したのはグアテマラ。都市アンティグアにて、JICA職員等に混ざり3ヶ月間スペイン語を学んだ。

グアテマラコーヒー公団アナカフェへ

アンティグアでのスペイン語学研修を終えた後、グアテマラシティにある珈琲公団アナカフェへ。アナカフェ(Association of National Cafe)とは、消費国へ輸出される珈琲豆が注文通りの品であるかを検査する半国営の珈琲公団。日本から珈琲の勉強に現地まで出向いてくる人はほとんどおらず、先方は大変驚かれていた。アナカフェでは、主に珈琲農園の経営者から、そのノウハウを学んだ。農園の経営年数、農園の場所、栽培している品種、単位面積あたりの収穫量、従業員数などの情報を集取した。

中米最大の珈琲研究所イシックへ

アナカフェでの勉強を終え、次に向かったのはエルサルバトルにある中米最大の国立珈琲研究所イシック。イシックは、珈琲の栽培、品種改良等を行う研究所で、研究規模、権威ともに中米随一。イシックでは、現在はコーヒーハンターとして名高い川島良彰氏と共に、一年半勉学に励んだ。当時はニカラグア革命に伴う内戦が激化する非常に危険な中で農園に出向き、作業を行った。ヒゲを生やして現地人になりすまし、銃声が鳴り響く安アパートを転々とし、勉強を続ける毎日。ある日、軍の一部のクーデターに遭遇し、銃を突き付けられたことも。

エルサルバトル脱出

内戦が激化し、水道・電気・ガスのライフラインが止まり、いよいよ身の危険を感じてエルサルバトルを脱出。ニカラグア、コスタリカに渡り、船積みまでを学んだ。その後はメキシコに移動、ハラッパの農園で栽培について更に知識を深めた。珈琲留学の締めとして、ニューヨークに渡り半年間珈琲の消費形態について学んだ後、帰国の途に就いた。

1984年10月「自家焙煎珈琲アステカ」開業へ

帰国後、満を持して、現在の横浜市能見台の地に「自家焙煎珈琲アステカ」を開業。中米での珈琲修業で培ったノウハウと人脈を生かして、現地より高品質で香味の素晴らしい珈琲を輸入し提供している。店内はジャズが静かに流れ、落ち着いた雰囲気を演出し、リラックスして珈琲を楽しめる空間に。また、本格的な自家焙煎珈琲を地域の皆さんに味わっていただくために、店内に焙煎機を設置し、いつでも作業見学可能となっている。フードメニューにもこだわり、顧客の声を一つ一つ聞きながら反映させている。手作りのタルト、サンドウィッチ、メキシコ料理のタコスなどをはじめ、こだわりのラインナップが揃っている。

ビーフカレー開始

フードも充実した喫茶店として営業していたが、1993年よりメニューの核としてビーフカレーを据えた。ビーフカレーは、素材を厳選し、1週間かけてじっくり煮込んだ欧風カレーである。著名なカレー研究家の井上岳久氏より、「アステカのカレーは奥深く、複雑な味を出すことに成功している。独自のスパイスのブレンドから秘密の調理法で作り、しかも化学調味料を一切使用していない。オススメのメニューはサイコロステーキカレーだ。カレーミュージアムでイベント出店してもらった時も、もちろん大人気であった。」と評価を受けている。現在は来店客の半数以上がカレーを注文するほどで、コーヒーに次ぎアステカの二つ目の顔となった。

アステカ創業35周年へ

皆様のご支援のお陰で、2019年10月にアステカは、創業35周年を迎えます。

これからも、アステカというパパママの喫茶店で、お客さんの出会いとつながりを大切にこれからも営業して参ります。

自家焙煎珈琲アステカ  

京急線「能見台駅」徒歩1分   

住所 神奈川県横浜市金沢区能見台通2-6

TEL:045-785-1491

営業時間 10:00 - 22:00 (ラストオーダー:フード 21:00、ドリンク 21:30 )

定休日 不定休

席数 40席 (10:00 - 14:00 全席禁煙)

駐車場 無し(近くにTimesの駐車場があります)

喫煙可 (10:00 - 14:00は禁煙となります)